新元号「令和」と決定 出典は万葉集の梅の歌から [新元号]
新元号「令和」を発表する菅義偉官房長官
新元号は「令和」
「令和」の出典は万葉集
「令和」の出典は万葉集(巻五「太宰帥大伴の卿の宅に宴してよめる梅の花の歌三十二首」の序)
万葉集梅の花 32種の序文
「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」
「ときに、しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ、うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかおらす」
春のよい月に、風はおだやかで、梅は鏡の前の美女が装う白粉のように咲き、蘭は身を飾った衣に纏う香のように薫っている。
時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡前で装うように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている。
令月:何事をするにもよい月、めでたい月、陰暦2月の異称
新元号を映し出す大型モニター=大阪市中央区で
日本人が明日への希望をもって、大きく花を咲かせる願いを込めて
鹿児島県いちき串木野市で
安倍首相は、新元号が令和に決定した経緯について「梅の花のように、ひとりひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいという願いをこめ、令和に決定した」と話した。
「令和」の文字を書いて、掲げるお子さん=東京都千代田区で
この後は天皇陛下が政令に署名され、同日中に公布される。
新元号は、皇太子さまが新天皇に即位される5月1日午前0時に施行される。
4月30日に退位する陛下は「上皇」となられる。
地下街の大型ディスプレー=福岡市中央区で