台湾東部でM6.4の地震 [台湾地震]
台湾東部地震、2人死亡219人負傷 177人不明
地震で倒壊した花蓮市内の建物
【台北時事】台湾で6日午後11時50分(日本時間7日午前0時50分)ごろ、東部の花蓮近海を震源とする強い地震が発生した。
米地質調査所(USGS)によると、地震の規模はマグニチュード(M)6.4。震源は花蓮から北北東に22キロ沖で、地震の深さは10.6キロ。
花蓮市内では倒壊した建物に閉じ込められた人が続出し、行政院(内閣)によると、2人が死亡し、200人以上が負傷した。
台湾では、花蓮などを震源とする地震が4日ごろから頻発していた。
花蓮市の中心街で日本料理店を経営する溝渕剛さん(48)は、自宅2階のベッドで寝ようとしたところ、下から突き上げるような縦揺れに襲われた。揺れは30秒ほど続いたように感じた。
部屋のテレビやタンスは倒れ、足の踏み場もない状態になったが、家族にけがはなかったという。自宅から約300メートル離れたところに、地震によって1階がつぶれたホテルがある。溝渕さんは、このホテルの風呂に毎日通っているといい、地震の2時間ほど前にも、14歳と10歳と2歳の子ども3人を連れて風呂に入ってきたばかりだった。
2日前、ホテルの1階ロビーにいたときに、小さな地震にあった。この時は、大きな建物だから地震があっても大丈夫だろうと考えていたという。「そのホテルがつぶれたと聞いて本当にびっくりしている」と話す。
近くの別の建物ではエレベーターが停止し、救出活動が続く。溝渕さんは台湾に20年ほど住んでいるが、「こんなに大きな地震は初めて」。いまも余震が続いており、現地の日本人会の仲間に連絡をとって安否確認をするという。
台湾南部でM6・4地震 17階建てビル倒壊 [台湾地震]
台湾の中央気象局によると、6日午前3時(日本時間同4時)57分、
台湾南部高雄市の地下約16・7キロを震源とするマグニチュード6・4の地震があった。
米地質調査所によると、震源は台南の南東43キロ付近。
震源の深さは10キロと、比較的浅い。
17階建てアパートが崩壊
地元消防によると、台南の17階建てアパートが崩壊、現時点で123人が救出された。消防当局者は、アパートには60世帯が入居、240人ほどが住んでいる可能性があると指摘した。
地元報道によると、複数の建造物が崩壊した。ただ、死者の情報は現時点で入っていない。
台湾の中央気象局によると、最初の地震発生から約30分後、M3.8以上の余震が5回以上観測された。
震源の浅さが、被害を拡大させた可能性も指摘されている。
台南市政府の高官はロイターに対し、緊急対応チームを結成したなどと説明している。