栄養豊富なナッツ類 クルミ

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クルミはクルミ科の落葉高木で、高さは8～20メートルにも達する。原産地はヨーロッパ南西部～アジアの西部あたりで、北半球の温帯地域に広く広がっている。やや冷涼な気候を好み雨の少ない地域がを適地です。耐寒性があるが高温と強い日射しに弱い。雌雄同株で初夏に花を付け秋に収穫します。
生産量の多い国はアメリカ合衆国のカリフォルニア州と中国である。日本では昔から自生のクルミが九州から北海道まであり食されていました。現在も日本で広く分布していますが中でも長野県が東御市を中心に日本の生産量の３２％を占めています（平成２年）。

クルミの主成分は脂肪６５％、炭水化物１４％、たんぱく質１５％である。
脂肪分の主なものは多くの他のナッツ類と同じリノール酸ですが、他著しく異なるのがオメガ３脂肪酸のαリノレン酸を高含有していることです。カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオがほとんど含有されていないのに対して、９％近くも含有しています。
オメガ３脂肪酸は血中の善玉コレステロールＨＤＬを維持、上昇させ、悪玉コレステロールＬＤＬを低下させる働きがあります。コレステロール値を調整し、中性脂肪値をさげ、動脈硬化を予防します。また心臓病、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病の予防に効果があります。
抗酸化作用の高いポリフェノールも他のナッツ類をゆうにしのいでいます。
クルミはビタミンEをはじめビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、などビタミン類、マグネシウム、銅、亜鉛などのミネラル類、食物繊維、睡眠に必要なメラトニン等人間の健康に必要な栄養を補給するのに好適なナッツです。

クルミの効用をもう一度おさらいすれば、血液サラサラ、血管のしなやかさ、動脈硬化や心疾患予防、糖尿病予防、がん予防、認知症改善、不眠症改善、骨粗しょう症改善、高血圧や肥満防止などに効果があると報告されています。なかでもオメガ脂肪酸、メラトニンが他のナッツ類にはない要素です。

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